スーパーウーマン、アスカの娘、ツバサ=フィオ=イカリ。
今日も可愛くて明るいアスカママと一緒でご機嫌。
優しくて強いパパ、碇シンジは、娘には大甘の子煩悩。
素敵なファミリー碇一家はどこでも羨望の的!
しかし、この一家には大きな秘密が隠されていたのです・・・。
そう、この家の2人の女性は、娘もママも、天才だったのです。(笑)
アスカ!25時
第五話 -ツバサちゃんと翼くん-
こめどころ
「おっはよー!! で始まる一日・・・。」
今日もツバサちゃんが、変な事をいいながら部屋に入ってきた。
ツバサちゃんは僕の一つ下なんだけど、少し、ちょっと、だいぶ変わった子なんだ。
普段はどうってことないし、ぼくのことも機嫌がいいと「お兄ちゃん」なんて呼んでくれる。
でもなんとなく、どこと無く変わっているんだよね。
「おはよう、ツバサちゃん。」
「おはよう、翼。」
僕と、ツバサちゃんは同じ名前なんだ。
先生達は面白がって、僕らの事を「ツバサちゃんと翼くん。」
って呼ぶ。
大抵の行事で一緒に組まされる。お雛さまとお内裏様とか、織り姫と彦星とか。
それが大人達には面白いらしい。
僕もずっとそんな事をしてきたから、何かある時には必ずツバサちゃんと一緒に組むのが当たり前
みたいに思うようになった。
それはツバサちゃんも同じみたいで、手つなぎ鬼とか、体操とか、遠足みたいな時は、
当たり前みたいな顔をして僕の事を探しに来て、手をつないでいく。
今日も何か思い付いたみたいで、ぽてぽてと僕の所にやってきた。
「あのさ、翼くん。いいものあげるよ。手だして。」
「なに。」
僕はいわれたままに手を出した。
黄色い保育園のカバンから何かを出して僕の手に置いた。ジャラっと音がした。
「あ、マーブルチョコレートだ。」
「これ、あげるからね。」
「ありがとう!僕これ大好きなんだ。」
「そう、良かった。食べて。」
そのままじっとみているから、封を開けて黄色と赤と二つのチョコレートを食べた。
「おいしい?」
「うん。」
「じゃあ、今日から、翼は私の言う事を何でも聞かなきゃいけないんだよ。」
「ええ〜、どうして?」
「あんた知らないの?今日女の子からチョコレートを貰って食べた男の子は、その子の
言う事を何でも聞かなきゃいけないの。」
「えー、そんなの変だよ。そんなら返すよ。」
「だめよ。貰っちゃったら返せないのよ。それにもう食べちゃったじゃない。これは決まりなんだから。」
ツバサちゃんは、すごく頭がいい。いろんな事を知ってて、大人みたいな事を言う事もある。
ときどき、摩耶先生なんかが、ツバサちゃんに何か相談してる事もあるくらいだ。
だから、ツバサちゃんが言うなら、きっとそうなんだろう。困ったな。
「誰か、そういう人がいるの?家来になった人。」
「うん、うちのパパは、ママにチョコレート貰って家来になったからケッコンしたって言ってたよ。」
ツバサちゃんは、金色の髪の毛をきらきらさせながら、笑って言った。
ツバサちゃんのママも、すごく奇麗な人だけど、ツバサちゃんもくりくりの巻毛の長い髪で空色の目をしててとっても可愛い。
ツバサちゃんのパパも子供の頃にツバサちゃんのママにチョコレート貰って家来になったのか。
家来になると、ケッコンしなきゃいけないのか。
「わかったよ。じゃあ、家来になるよ。」
「ほんとだよ。何でも言う事聞かなきゃいけないんだよ。」
「うん。」
ほんの少し後悔したけど、まあいいや。どうせいつも一緒に遊んでるんだし。
家来になったりケッコンしたりしてもおんなじだよね。
「じゃあね、ブランコ乗りに行こう。」
それから、10時のおやつの時間までずっとぼくはツバサちゃんのブランコを押したり、二人立ちこぎをしたりした。
お十時は、冷たい牛乳とドーナツだった。
「家来は一緒に食べなきゃいけないのよ。」
ツバサちゃんが縁側で食べているぼくのよこにくっついてすわった。
「ええー、そうなの?なんかへんだよ。」
「変じゃないわよ。パパとママは、いっつもくっついて食べてるよ。」
「うちのパパとママは、離れて食べてるよ。」
「えっ!それはきっと、夫婦喧嘩をしてるんじゃない?」
「フウフゲンカ?」
「早く仲良くさせないと、リコンしちゃうかもしれないわよ!」
「そうかな・・・。」
僕はちょっと心配になった。
「ねえ、ツバサちゃんのママとパパってどんな風に暮らしてるの?」
「うーんとねえ。うちのパパとママはねえ。まず、朝はパパがいる時はパパがご飯を作るの。」
「ええっ!!うちのパパがそんな事してるのみたこと無いよ。」
「それから、ママの部屋に行って、キスして起こすと、ママがすごく甘ったれながら起きて・・・。」
「すごい、ぜんぜんちがうよ。」
「パパがママを横抱っこにして、ダイニングに連れてくるの。」
「へえ〜〜〜。」
「ねえねえ、他にはどうしてるの?」
振り返ると、摩耶先生が目を真ん丸くしてほっぺたを赤くして後ろに正座していた。
「それから、出かける時は長〜〜いキスをするの。待ってるのが大変なの。」
「うんうん。」
先生がぼくとツバサちゃんの間に割り込んできた。
「夜はね、3人で一緒にお風呂に入るの。でも私が先に茹っちゃうからまたみんなで出るの。
それで、ママが私のドライヤーを掛けて、パパがママのドライヤーを掛けるの。」
「ふんふん。」
摩耶先生、目がうるうるになってる・・・。
「ツバサの髪は、つやつやで奇麗だわってママが誉めてくれるの。パパは大抵アスカのピンクの肌と
金色の髪がいつまでも変わらなくて最高だよって言って、キスするの。」
「ああああ・・・・いいなあ〜〜。」
「摩耶先生、お仕事がお留守になってますよ!」
園長先生が、摩耶先生の頭をぽん!と叩いた。
「きゃっ、す、すいませーーーん!!」
摩耶先生は、どこかへ吹っ飛んでいった。
園長先生は、にっこり笑って赤ちゃん達の面倒を見に行った。
「そうか、そういう風にしなくちゃ、リコンになっちゃうんだ。」
「そうよ、帰ったらパパとママにそういう風にするように頼んだ方がいいよ。」
「うん、そうする。」
ぼくはツバサちゃんに約束した。
一日中遊んで、その日もおかえりの時間になった。
ツバサちゃんは、またママのかっこいいサイドカーに乗って帰っていった。僕に一生懸命手を振ってくれるので、
ぼくも、ふたりの金髪が見えなくなるまで手を振りつづけた。そこにうちのママがお迎えに来た。
その日僕は、パパとママに、リコンするんじゃなかったら、一緒にお風呂に入ってくれって頼んで、
嫌がるパパとママを見ているうちに悲しくなってきて、大泣きしてしまった。
パパとママは、困り果てて赤い顔をして二人でお風呂にはいってくれた。
僕はほっとした。
夜、おしっこに起きると、パパとママが、ソファに並んで座って話していた。
「ひさしぶりだったなあ。・・・・おまえ、相変わらず奇麗だな。」
「変な事言わないで下さい。でも、時々はいいかもしれませんね。」
「翼に、感謝だな。」
それから二人はにこにこわらって話し始めた。
やっぱり、仲良しになると、隣に座るんだ。それにすごくうれしそうだ。ツバサちゃんの言った通りだな。
ツバサちゃんはやっぱりすごいや。
「ツバサ、嬉しそうな顔して寝てるな。」
シンジは最愛の娘の寝顔を眺めて言った。
「今日、保育園でお気に入りの男の子にチョコをあげてきたらしいわよ。ふふつ。」
「どんな事を話してるのかなあ、保育園で。」
「きっとすごく可愛い事はなしてるんでしょうね。」
アスカがにっこり微笑む。最高の笑顔。
二人は、キスをしてツバサの部屋のドアを閉めた。
かちゃかちゃと、食器の音がする。レイが紅茶を入れてくれているらしい。いい香りが漂ってきた。
第九話「ツバサちゃんと翼くん」:おしまい
家の中の事なんかは、子供を通じてすべてだだもれ・・・。
これは恥ずかしいぞ。
でも、誰も気づいていない。他のおうちの事は知ってるのにね。
シンジ君アスカちゃん。用心なさった方がいいですよ。
大騒動も一件落着の東中野は碇家と、そしてくりくり保育園。
ツバサちゃん、とっても大人びた天才児だとおもったら、やっぱりカワイイ子供だね♪
きっと、チョコを恥ずかしそうにプレゼントして食べさせたりしてるアスカちゃん見上げて、
ツバサちゃんもチョコを上げなきゃいけないって思ったのかな?。
チョコは おやつのマーブルチョコを、ちゃんととっておいたのかな?
いやー、頭脳明晰体力抜群のツバサちゃんの、カワイイ子供らしいところを見れて、なんかほっとしました。
そいでもって大好きなママとパパをよく見て・・・・・・
よく見て・・・・・よく見て・・・・・・・・・ぷぷぷぷぷ〜。
そうか、こうやってだだもれ状態になってゆくのね (^^;;
それにしても翼くん、君は家来とその先をもう覚悟したのか?、うんうん。
それはそれで男の夢だぞ(笑)
ツバサちゃんは明るく可愛く活発な美女になること間違い無しの優良株だ!
っというわけで、大騒動の後のほっと一息なお話でした。
このシリーズこれからどうなるんでしょうね?。
綾波さん、ゲンドウ以下、桜シリーズの主要キャラも遂に出そろいました。
これからはちゃめちゃドタバタがまた復活間違いなし!。
そして、こめどころさんは皆様からのリクエストを待っておりますです。
こんな活躍をさせたい、なんてご希望がありましたら、ぜひぜひコメさんにMailをお願いします!!
まこと